Display

ディスプレイを表すクラス。

class methods


new(display_name) : Display

新しいディスプレイを開く。

display_name : String
ディスプレイ名。指定しなくてもよい。 ホスト名 'thany' のディスプレイに表示したい場合は
dis = Display.new 'thany:0'
とする。あらかじめ
$ xhost +thany:0
としておく必要があるかもしれない。

methods


close : nil

ディスプレイを閉じる。ディスプレイ内に開いたままのウィンドウがあれば先に閉じてくれる。また,この close 操作は省略してよい。プログラムが終了するときには常に閉じてくれる。


flush : nil

これまでに要求があった命令をすべて済ませる。


sync : nil

サーバとの同期をとる。


event : nil

イベントをひとつ調べる。ディスプレイを閉じる要求を受け取ったときに false を返す。それ以外は true を返す。 対応する Window インスタンスメソッドを呼び出すことがある。

Window.delete
ウィンドウを閉じる要求を受け取ったとき
Window.exposed
ウィンドウを再描画したとき
Window.button_press
マウスボタンを押したとき
Window.button_release
マウスボタンを離したとき
Window.enter_notify
マウスポインタがウィンドウに入ったとき
Window.leave_notify
マウスポインタがウィンドウから出たとき
Window.key_press
キーを押したとき
Window.key_release
キーを離したとき
Window.motion_notify
マウスを動かしたとき
Window.configure
ウィンドウを再配置したとき

普通はプログラムの最後でループに入れる。
while dis.event; end



alloc_color({color_name | color}) : Fixnum

クライアントが使いたがっている色を共有セルに用意する。ピクセル値を返す。 色名または Color オブジェクトを指定すること。

color_name : String
色名

color : Color
Color オブジェクト。


alloc_color_cells(base[, mask]) : true または false

私有セルを確保する。確保に成功したならば true を,失敗したならば false を返す。

base : Array
ピクセル値を格納する配列。

mask : Array
ピクセル値のマスクを格納する配列。省略可能。 mask と base との論理和を組み合わせることで実際に使用するピクセル値を得る。よって, base * 2^mask 個のピクセル値が確保される。


store_color({color_name, pixel | color | color_ary}) : Fixnum

私有セルに色を置く。

color_name : String
色名

pixel : Fixnum
ピクセル値。 color, color_ary を引数にするときは代わりに Color::pixel= で指定しておく。

color : Color
Color オブジェクト。

color_ary : Array
Color オブジェクトの配列。


depth : Fixnum

1 ピクセルあたりのビット数を得る。

attributes


windows

生成したウィンドウの配列。最初の要素はルートウィンドウ。


root

ルートウィンドウ。


font

標準フォント。フォント指定のデフォルト値として使われる。


gc

標準 GC 。


visuals

扱える Visual の配列。
author: Kazuhiro Yoshida