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Phi::Panel

汎用パネルコントロール

Panel コンポーネントを使うと,空のパネルをフォームに配置できます。パネルコンポーネントはコントロールの周囲のベベル境界を提供するプロパティ,およびパネルに埋め込まれる子コントロールの配置の管理を支援するメソッドを持ちます。
パネルを使うと,グループボックスを使う場合と同様の方法でコントロールをまとめることができますが,グループボックスのアウトラインではなくベベル境界が付けられます(または境界が付けられません)。通常,パネルは 1 つのフォーム内のコントロールグループに使われます。ほかのフォームで同じようにグループ化する場合は,フレームを使うとよいでしょう。

境界のないパネルは,ドラッグアンドドックを使うアプリケーションを開発する場合にドッキング場所として有効です。
パネルを使ってステータスバーまたはツールバーを実装できますが, ToolBar および StatusBar クラスを使うことをお勧めします。

super class

Phi::WinControl

class methods

new(parent[, name, caption]) : Phi::Panel

properties

alignment : Fixnum (Alignment)
パネル内でどのようにキャプションを揃えるか

bevel_inner : Fixnum (BevelCut)
パネルの内部ベベルのスタイル

bevel_outer : Fixnum (BevelCut)
パネルの外部ベベルのスタイル

bevel_width : Fixnum
パネルの内部ベベルと外部ベベルの幅

bevel_innerbevel_outer がともに BV_NONE の場合, bevel_width は無効です。
両方のベベルを除去するには, bevel_width0 に設定するのではなく, bevel_innerbevel_outerBV_NONE に設定します。その方が描画の際のオーバーヘッドが小さくなります。

border_style : Fixnum (BorderStyle)
パネルコントロールの周囲に描く線のスタイル

BS_NONE
非可視境界
BS_SINGLE
一重境界線

border_width : Fixnum
外部ベベルと内部ベベルとの間の距離

border_width を使うと,パネルの周囲の境界線の幅を指定できます。値が 0 の場合,境界線は表示されません。
パネルの境界線は外部ベベルと内部ベベルとの間の領域です。境界線は,内部ベベルが隆起しているか,陥没している場合に見えるだけですが,BevelInner が bvNone の場合でも,パネル内でのキャプションの位置に影響します。Alignment プロパティが taCenter でない場合,Caption は境界線の内側の端に揃えられます。この端は,BevelInner が bvNone の場合は外部ベベルからBorderWidth で指定されるピクセル数分だけ内側で,それ以外の場合は内部ベベルの内側の端になります。

full_repaint : Boolean
パネルがサイズ変更されたときに,どのように再描画されるか

true
ベベル境界を含むパネル全体が再描画されます。
false
ベベル境界内の領域のみが再描画されます。

locked : Boolean
ツールバーとして使われるパネルが OLE サーバーによって供給されるツールバーで置き換えられるかどうか

TOleContainer コンポーネントでツールバーとしてパネルを使用するときは,Locked プロパティを False に設定します。Locked プロパティが True でなければ,TOleContainer に揃ったパネルはいずれも置き換え可能なツールバーとみなされます。パネルが OLE サーバーのツールバーで置き換えられないようにするには,パネルの Locked プロパティを True に設定します。

注意
OLE アプリケーションのツールバーは,フォームの側面のいずれかに揃ったパネル(つまり,その Align プロパティが alTop,alBottom,alLeft,alRight のいずれかに設定された状態)になければなりません。

events

OnDockDrop
OnDockOver
OnEnter
OnExit
OnGetSiteInfo
OnUnDock
OnCanResize
OnClick
OnConstrainedResize
OnContextPopup
OnDblClick
OnDragDrop
OnDragOver
OnEndDock
OnEndDrag
OnMouseDown
OnMouseMove
OnMouseUp
OnResize
OnStartDock
OnStartDrag
author: YOSHIDA Kazuhiro
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