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Phi::Clipboard
Windows のクリップボード
Phi::Clipboard
は,アプリケーションで切り取りおよびコピーを行うテキストまたはグラフィックスを格納する Windows クリップボードのラッパーオブジェクトである。
Phi は Phi::CLIPBOARD
( 定数 ) を用意する。
properties
- text : String
-
クリップボードの内容を文字列として表す。
クリップボードにテキストを入れたり,クリップボードからテキストを取り出すことができる。クリップボードに文字列が入っていないと,例外が発生する。文字列が入っているかどうかを知るには, Win::CF_TEXT
を has_format? に渡す。
methods
- formats : Array of Fixnum
-
クリップボードが格納するすべての形式
- format_count : Fixnum
-
formats 内部の形式の数
- lock { ... }
-
追加した内容が他のアプリケーションによって上書きされないようにする。 1 つの項目しかクリップボードに追加しないときは,
lock
しなくてよい。
- clear : nil
-
クリップボードの内容を削除する。
clear
は,クリップボードにデータを追加する Phi::Clipboard
操作によって自動的に呼び出される。
- has_format?(format) : Boolean
-
データが指定した形式でクリップボードに含まれているかどうか
- true
-
指定した形式が存在する
- false
-
指定した形式が存在しない
利用可能な形式のリストは formats で得られる。
- format : Fixnum
-
以下の値を指定できる。
- CF_TEXT
-
各行が
CR
LF
で終わるテキスト ( ヌル文字はテキストの終わりを示す )
- CF_BITMAP
-
Windows ビットマップグラフィック
- CF_METAFILEPICT
-
Windows メタファイルグラフィック
- CF_PICTURE
-
Picture オブジェクト
- CF_COMPONENT
-
持続的なオブジェクト
Windows や Windows アプリケーションで提供される形式, Phi::Picture#register_clipboard_format で登録した形式もサポートする。
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